香典返しを辞退されたら? お礼状で気持ちを伝える
公開 2026年9月29日・おかえし帳編集部
こたえ
「お返しは不要」と言われたら、品は送らず、お礼状(手紙やはがき)で感謝と忌明けの報告を伝えれば足ります。相手の気づかいを受け取ることも礼儀のうちです。
辞退されたら、品を送らなくてよい
香典返しの辞退は、「遺族の負担を増やしたくない」という相手の気づかいです。品を送ると、その気づかいを断る形になってしまいます。お礼状で感謝を伝え、四十九日などの法要を終えたことを報告すれば十分です。
どうしても気になる相手には、忌明けのあいさつとして、ごく控えめな品(お菓子など)を添える人もいます。その場合も、香典の額に合わせた「半返し」にする必要はありません。
相手ごとの考え方
| 相手 | 考え方 |
|---|---|
| 親族(「いらないよ」と言われた) | お礼状か電話で感謝を伝える。法要や会食の席で直接お礼を言う機会があれば、それでもよい |
| 会社・団体(規程で出た香典) | お返しを受け取らない決まりの会社もある。総務の担当者に確かめ、不要ならお礼状だけにする |
| 職場の有志・友人の連名 | 「お返しは不要」と書き添えてあれば、代表の人にお礼を伝える。みなさんで分けられるお菓子を職場に持っていく形もある |
| 香典袋に「お返しはご辞退申し上げます」とある | 品は送らず、お礼状を送る |
お礼状の文例
香典返しの挨拶状と同じく、句読点を付けないのが慣例です(全葬連)。はがきでも封書でもかまいません。
拝啓 先日は亡父〇〇の葬儀に際しまして ご丁寧なご弔意とご厚志を賜り 誠にありがとうございました おかげをもちまして 〇月〇日に四十九日の法要を滞りなく済ませることができました 本来であれば供養のしるしをお届けすべきところ お心づかいに甘えさせていただきます 今後とも変わらぬおつきあいのほど よろしくお願い申し上げます 略儀ながら書中にてお礼かたがたご挨拶申し上げます 敬具 令和〇年〇月〇日 〇〇〇〇
会社宛てなら、宛名を「〇〇株式会社 総務部御中」などとし、「社員の皆様のお心づかいに深く感謝申し上げます」のように一文を加えます。
自分が香典を辞退したのに、渡されたら
受け取った香典には、ほかの人と同じようにお返しをします。受け取らずにお返しすることもできますが、相手の気持ちを考えて、いったん受け取ってから忌明けの後に品を送る方が、角が立ちにくくなります。家族葬での考え方は「家族葬の香典返しは必要?」へ。
よくある質問
Q. 辞退されたのに品を送ると失礼ですか? A. 失礼というほどではありませんが、相手の「負担をかけたくない」という気持ちに沿わないことになります。送るならごく控えめに、お礼状を主にします。
Q. お礼状はいつ送りますか? A. ほかの人に香典返しを送るのと同じ、忌明けの後がよい時期です。法要の報告を兼ねられます。
出典(2026年9月29日確認)
- 全日本葬祭業協同組合連合会「香典返し完全ガイド」(挨拶状のマナー)